がん保険の年末控除

がん保険への加入を考えているけれど、年末控除の対象になるかどうか気になっている、または既に加入しているけれど手続きの方法がわからないという方もいるのではないでしょうか。年末控除として申請できるのか、対象ならば手続きはどうするべきかなどをご紹介します。

がん保険は年末控除の対象になる?

がん保険は身体の障害や病気が起きた際に備えた保険なので、年末控除の対象です。昔はがん保険が年末控除に含まれていなかったため、長期間生命保険に加入していて対象外と言われた経験がある方もいるかもしれません。

2012年以前は控除である生命保険の種類に含まれていませんでした。しかし改正されて対象の保険種類が増えたため、がん保険も生命保険として含まれるようになったのです。

がん保険を年末控除で申請するとどうなる?

会社などで年末調整の手続きとして生命保険で支払った金額を伝えてはいるけれど、正直何のための手続きかわからないという方もいるのではないでしょうか。年末控除についても簡単に触れていきます。

年末控除の対象になると支払う税金が減る

年末控除の対象となる金額が増えると支払う税金が減ります。税金の考え方として収入に対して税金がかかりますが、会社勤めの方は給料から控除分の金額を差し引いた「所得」に税率をかけて税金が決まるのです。

控除として申請しなければ、本来払わなくてよいと定められている税金を支払うことになってしまいます。

年末調整とは?

なかには税金に関する手続きをしたことがないという方もいるでしょう。アルバイトや会社員など毎月会社から給料を支払ってもらっている場合、多くの方は自分ではなく会社が税金に関する計算の手続きをしてくれます。

毎月支払われている給料から、おおよその税金額を計算し「所得税」として差し引かれるのが一般的です。給料明細を見てみると給料の額面全てではなく「手取り」として少し金額が減っていますが、差し引きのなかには、あらかじめ税金の支払が含まれています。

しかし年間を通して給料に変動があれば支払うべき所得税が変わる場合もありますし、がん保険のように個人が加入した生命保険は雇用している会社側で把握していません。年間を通して帳尻を合わせるのが年末調整で、その際に会社を通さずに支払っている控除対象を申請し合わせて計算してもらいます。

がん保険の年末控除の金額

2012年以降の生命保険料控除額は下記の通りです。がん保険だけではなくその他の生命保険も含めて、全て合わせた金額です。

年間保険料金額 年末控除の金額
20,000円以下 支払保険料の全額
20,000円超〜40,000円 支払保険料×0.5+10,000円
40,000円超〜80,000円 支払保険料×0.25+20,000円
80,000円超 40,000円
年間保険料金額
20,000円以下
年末控除の金額
支払保険料の全額
年間保険料金額
20,000円超〜40,000円
年末控除の金額
支払保険料×0.5
+10,000円
年間保険料金額
40,000円超〜80,000円
年末控除の金額
支払保険料×0.25+
20,000円
年間保険料金額
80,000円超
年末控除の金額
40,000円

保険料支払者が自分なら、契約者が自分以外でも対象です。

控除をおこなう手順について

がん保険の保険料を支払っている方が申請する際の手続きもご紹介します。申請方法は全ての人が一律ではなく、状況によって異なります。

がん保険は毎月支払う保険料は控除の対象です。企業が年末調整してくれる際には生命保険会社から送られてくる控除証明を元に申告する、もしくは自分で確定申告すれば控除されます。

毎月の出費が厳しいと感じる方も、控除対象であれば税金の節約となり加入しやすくなるでしょう。

がん保険の会社が発行した証明書を用意

がん保険に加入している会社から「生命保険料控除証明書」という書類が発送されますので、なくさずに保管しておきましょう。具体的な発送時期は契約状況や保険会社によっても異なりますが、一般的には10月頃から年末年始の間にかけて発送されます。

もしもなくしてしまった場合は生命保険会社へ再発行してもらえるか相談しましょう。

会社が年末調整をしてくれる場合

アルバイトや会社員などで一番多いのがこのケースです。基本的には年末近くに勤務先に伝えて申告書を受け取ります。会社によって受け取り方は異なりますが、制度が整っているのであれば職場側から連絡してくれるでしょう。

申告書に会社名や種類、保険者の氏名などを記入する欄があるため一通り記入し、勤務先に提出すれば大丈夫です。会社によっては保険料控除証明書を添付する場合もあります。

書類に書かれた金額を元に会社側が手続きしてくれるため、書類提出後に自分が手続きをする必要はありません。

自分で手続きするケース

状況によっては会社へ依頼せずに自分で申告する必要があります。複数の職場で勤務している方や自営業の方、会社勤めでも給与収入が一定金額以上の場合は確定申告をしなければいけないので、年末調整ではなく毎年2月から3月に提出する確定申告の際に記載すればよいです。所得税の確定申告書欄に生命保険料の欄があるので金額を記載します。

まとめ

がん保険は生命保険料に含まれるため年末控除の対象で、金額によっては全額が控除されます。

保険会社発行の書類を用意しておき会社からもらえる申告書へ金額を記載します。確定申告をする方は確定申告書に金額を記載すればよいです。

申告をしなければ本来払わなくてよい税金を余分に支払ってしまうことになるため、がん保険に加入している方は忘れずに申告しておきましょう。