先進医療特約って必要?

このページでは先進医療とは何か、どのような時にどのくらいの費用がかかるのかをご紹介します。

先進医療って何?

先進医療とは「厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養その他の療養であって、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から評価を行うことが必要な療養」と定義されています。治療の有用性や安全性を確保するため、一定の施設基準が医療技術ごとに設定されています。施設基準を満たした保険医療機関からの届出により、保険診療との併用ができるようになっています。

先進医療を受ける可能性はどのくらい?

厚生労働省の『平成28年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について』では、1年間の各先進医療技術の実施件数が報告されています。実施件数の多い上位10技術の半数近くを占めるのが白内障治療のための「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」であることを考慮すると、それ以外の先進医療を受ける機会はほとんどないと言えるでしょう。

高額な先進医療を受けることになると…。

ただし、報告件数に関しては、治療を受けたいが経済的な理由から断念せざるを得なかった方々が含まれていない可能性も考えられます。

がんの三大治療の一つである化学(薬物)療法はがん細胞以外の健康な細胞にも悪影響を及ぼし、さまざまな副作用を起こすリスクがあります。先進医療の一つである「重粒子線治療」はがん細胞だけに放射線を照射するので、健康な細胞を傷つける範囲を最小限にして、患者の身体的・精神的ダメージを抑えることが可能です。

では、がんの治療における代表的な先進医療の種類と費用をご紹介します。

主な先進医療とかかる費用

陽子線治療 約270万円
重粒子線治療 約310万円
自己腫瘍・組織及び樹状細胞を用いた
活性化自己リンパ球 移入療法
約43万円
腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術 約92万円

引用元:厚生労働省HPの「平成30年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」

「自己腫瘍・組織及び樹状細胞を用いた活性化自己リンパ球移入療法」とは、「免疫療法」と呼ばれる治療法です。免疫には体内で発生したがん細胞を免疫により異物と判断し排除する働きがあります。

ところが、免疫の働きが弱まったり、がん細胞により免疫の働きが抑制しされたりすると、がん細胞を異物として排除しきれない場合があります。このような先進医療を何度も受けることは多くはないかもしれませんが、治療を受ける可能性はあります。

先進医療の費用は保険診療を除く部分が自己負担分になるため、1000万円近くなるケースもあります。

毎月ジュース1本分程度の金額で先進医療特約を付けられる

せっかく医療保険に入るのであれば、月々の保険料がジュース1本分程度の先進医療特約を付けることをお勧めします。

最新の治療を受ける機会を経済的な理由で断念しなくてすむように、治療費の不安がある方は、ジュース1本分程度の金額で付けられる先進医療特約を付けられてはいかがしょう。

先進医療特約で注目しておきたいポイント

ここまででご紹介したように、先進医療を数回受けると1000万円近くなるケースもあるため、2000万円の保障が付いていると安心です。

先進医療特約の保険料には、保険料が一定のタイプと10年更新など一定期間が経過して更新すると保険料が上がる更新タイプがあります。更新タイプは加入時の保険料を安く抑えられますが、更新するたびに保険料が上がるため、長期的に利用する場合はしっかりと検討しましょう。

また、保険会社によっては、先進医療の治療費に加えて、交通費や家族の宿泊費などの保障を受けられる商品もあります。

医療保険とは別にがん保険に加入される方は、無駄な保障を付けないため医療保険と保障内容が重複していないかを確認しましょう。

FPからのコメント

先進医療を受ける可能性は高くないのが事実です。そのため、受ける可能性の低い治療に保険をかける意味がないと考える方もいるかもしれません。

無駄な保険料を払いたくないという考えは理解できますが、万が一先進医療を受けることになった場合には高額な治療費を自己負担しなくてはなりません。自己負担に備えた貯金があれば問題ありませんが、そうでなければ治療の不安は残るものです。

追加の保険料を負担に感じる方がいるかもしれませんが、先進医療にかかるリスクはもともと低いため、保険料自体は安く抑えられています。先進医療を受ける可能性はゼロではないことを考慮すれば、高額医療費負担の不安を解消するため先進医療特約を付けることは決して無駄ではないでしょう。