60代のがん保険

ここでは、60代の方が罹患しやすい病気を確認し、がん保険の必要性や保険の選び方、見直し方などについて詳しく解説します。60代以降にがん保険は必要ない、という意見もあるようですが、果たしてそれは本当でしょうか。

60代で考えられる病気のリスクは?

がんの罹患数や死亡数が大きく増加する60代。がん以外にも、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患も急増する世代でもあります。これら病気の背景には、長年にわたる生活習慣の蓄積があることも事実のよう。食事や運動などの生活習慣を、今からでも見直してみることをおすすめします。

60代男性の場合

肺がん

60代男性において、胃がんと同様に多いのが肺がんです。日本たばこ産業株式会社の平成30年の調査によると、現代の若者と同様に喫煙率が60代でも一定数います。(参照元:厚生労働省の最新たばこ情報「成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)」)

肺がん患者が多い一因には、長年にわたる喫煙の影響もあるのかもしれません。

ちなみに、がんの罹患数がもっとも多いのは胃がんですが、死亡数がもっとも多いのは肺がんです。肺がんは、がんの中でも恐ろしいタイプであることを理解しましょう。

消化器系がん

60代に限りませんが、60代も含めて男性に多いタイプのがんが、消化器系がん。消化器系がんの中でも、特に胃がん、大腸がん、肝臓がんの患者数がとても多くなっています。

消化器系がんの主要な原因の一つとされているのが、食事を始めとした生活習慣。メタボリックシンドロームぎみの人は、今からでも生活習慣を見直す必要があります。

60代女性の場合

乳がん

30~50代に多く見られる乳がんですが、60代に入ってから発症する乳がんも、決して珍しくありません。60代女性における死亡者数がもっとも多いがんが、乳がんです。乳がんのピークを過ぎたからと言って油断せず、引き続き定期的な検診を受けることが大切です。

胃がん

男性に多い胃がんですが、60代になると女性でも胃がんを発症する方が増えます。国立ガン研究センターが2011年にまとめたデータを元に算出すると、20代女性よりも約2.15倍も発症率が高くなっています。 (参照元:国立がん研究センター「最新がん統計」)

早期の胃がんの場合には、自覚症状がないことがほとんどです、そのため、気づいた時には進行していることも考えられます。お腹が張ってくるなどの違和感を覚えたら早めの受診が大切と言えるでしょう。

子宮体がん

乳がんや卵巣がんに比べると、子宮体がんは、60代になったからと言って急激に罹患率が減るわけではないがん。閉経後に発症することの多いがんなので、60代前半での罹患も決して珍しくありません。

なお、子宮体がんの一因として食生活の欧米化が指摘されています。現代日本の若者世代の中には、食生活の欧米化が定着している人も多いようなので、将来的に子宮体がんの患者数が増えていく可能性があるでしょう。

60代におけるがん保険の必要性

上で説明したとおり、男女と問わず、60代はがんの罹患リスクが高くなります。

だからこそ、すでにがん保険に加入していることも多いことでしょう。すでに、がんで親しい知人を無くしたという方もいるかもしれません。がんが身近な病気であることを、経験上、熟知している世代でもあります。

60代男性の場合

「高齢でがんを発症しても、死因にはなりにくい」という俗説がありますが、これは全くの誤解です。がんによる死亡率を年代別で見ると、60代から急激に上昇しています。その後、年齢を重ねるにしたがって、がんによる死亡率が上昇していきます。女性に比べると、その上昇率は男性のほうが高めです。国立ガン研究センターが2011年にまとめたデータを元に算出すると、その差はなんと女性よりも約1.99倍も死亡率が高くなっています。(参照元:国立がん研究センター「最新がん統計」)

これら数値に照らすと、60代以降の男性こそ、特にがん保険が必要な世代と考えることもできるでしょう。

60代女性の場合

男性と同様、女性においても、60代以降からのがん死亡率が急激に上昇していきます。男性と同じく、高齢になればなるほど、がんによる死亡率が高くなります。60代女性においても、がん保険への加入が必要であることは、言うまでもありません。国立ガン研究センターが2011年にまとめたデータを元に算出すると、50代女性よりも約2.09倍も死亡率が高くなっています。(参照元:国立がん研究センター「最新がん統計」)

60代でのがん保険の見直し

そもそも保険に入れるかどうかを確認する

60代でがん保険に新規加入する場合、もしくは、別のがん保険への見直しを行う場合、大前提として「その保険に入れるのかどうか」を確認するようにしてください。

60代という年齢では加入ができないがん保険もあるので、やみくもにパンフレットを取り寄せて商品を比較するのではなく、専門家に相談しながら商品を検討したほうが良いかもしれません。

60代以降はがん保険に入らなくても良い」という意見について

60代以降はがん保険に入らなくても良い、と説明する専門家もいるようです。この説明について、確かに、資産が十分に潤沢な人にとっては当てはまる部分もあるでしょう。一方で、がんに罹患して以降、働けなくなる可能性があることも考慮すると、十分過ぎるほどの資産がある人以外に対しては、あまり当てはまる意見とは言えません。それは医療技術が進歩していることなどを背景に寿命が伸びていることで、せっかくがんの治療をして回復したのにも関わらず将来の事を不安に感じる、途方に暮れてしまうという事態が起こりかねないからです。さらに、予想以上に治療費がかかってしまったなんてこともあり得ます。最悪のケースを想定したうえで、がん保険に加入すべきかどうかを検討したほうが良いでしょう。

保障内容をしっかりと吟味する

60代からがん保険への新規加入を検討する人、または、新たながん保険への見直しを検討する人においては、保障内容をしっかりと吟味しご自身の経済状況なども踏まえた上で加入するようにしましょう。

手術、抗がん剤治療、放射線治療、入院費などのほかにも高額になりやすい先進医療に対応した保障の有無など、契約前に保障内容をしっかりと吟味しておきましょう。

ページ監修者(みうさん)

ページ監修者

ペンネーム:みう

大学卒業後、1年間大手保険会社にて損害保険や生命保険と医療保険を取扱う提案営業に従事したのち、ライターに。独学でFP2級(2017年9月)とAFP(2018年3月)を取得し、「保険はよく分からない」を少しでも解消することをモットーにライティングをおこなっています。